たんぱく分画について

総タンパク分画というのがあるそうです。

基準値はアルブミン60.5~73.2%、α1-グロブリン1.7~2.9%、α2-グロブリン5.3~8.8%、β-グロブリン6.4%~10.4%、γ-グロブリン11.0~21.1%だそうです。総タンパクやA/G比の値から血清中になんらかのタンパク質の異常が分かるので、異常が疑われたら、タンパク分画を調べるそうです。

タンパク質は一般に負の電気を帯びているそうです。電流を流すと分子量に従って軽いものほど陽極の方向に移動するという現象があって、それを利用して分析をするそうです。

これが電気泳動法というものだそうです。

グロブリンはα1-グロブリン、α2-グロブリン、β-グロブリン、γ-グロブリンの4種類となるそうです。総タンパクの大部分を占めるアルブミンを含めて、その増減をしることができるそうです。

検査では栄養状態や肝障害の程度がわかるそうです。

アルブミンというのは、肝硬変や重症の肝炎など肝臓のはたらきが十分でないときは、低値となるそうです。栄養不足のときも低値になるそうです。

α1-グロブリンはおもに肝臓で作られるそうです。急性肝炎などの急性肝障害で低下するそうです。反対に感染症や炎症性疾患で増加するそうです。

α2-グロブリンはヘモグロビンや銅を運搬するタンパク質などからなるそうで、肝臓のはたらきが落ちて合成量が低下すると、血液中において低くなるそうです。

β-グロブリンは鉄を運搬するタンパク質などからなるそうです。肝機能の低下に伴って低くなるそうです。

γ-グロブリンは免疫グロブリンとも呼ばれているそうです。からだの抵抗力である免疫システムの異常によって増減するそうです。炎症性疾患や慢性肝炎、肝硬変で増加するそうです。