感染症の原因となる細菌を検出する

微生物というのは多くは細菌が関与して、人間のかかる感染症の原因になっていたりするそうです。細菌検査をして細菌の検出をしていくのですが、顕微鏡によってその存在を確認して観察するということをするそうです。尿やたん、血液、胸水、腹水、便、髄液などの液体をスライドグラスに塗って観察をするそうです。このときに細菌の形や数を観察しやすくするということで、グラム染色という方法で細菌を染めてから観察を行うそうです。菌体の細胞膜の性質によって、青く染まるグラム陽性菌と、ピンク色に染まるグラム陰性菌とに分かれるそうです。さらに、形状は球体にみえる球菌、細長い棒状に見える杆菌、螺旋状にみえる螺旋菌、といったものがあるそうです。このように分類することで、原因となる菌を推定できるそうです。結核が疑われるときは、抗酸菌染色による検査が行われるそうです。細菌顕微鏡検査で細菌が認められなくても、臨床的に感染が疑われるとなると、培養同定検査にすすむそうです。顕微鏡で菌が確認できる場合でも、反対にできない場合でも、実際に検体の中に菌の存在を証明するということが行われるそうです。これを培養同定検査というそうです。液体を培養して細菌を増殖させて、菌の形状や性質を調べるものだそうです。一般の細菌が生えやすい条件の寒天培地に検体を塗りつけたり、液体の培地に注入して菌の形状や生化学的な特徴を明らかにしておくそうです。おもな培養法と菌の種類には、好気培養、炭酸ガス培養菌、微好気培養菌といった分類があるそうです。これら培養によって得られた菌の生物学的、生化学的試験や血清学的凝集検査などをおこなうことで、菌の種類が決まるそうです。