尿検査の結果を生かすには

本検査においての検査項目は、具体的には尿たんぱく・尿糖・尿潜血・尿PH・尿ビリルビン・ウロビリノーゲン・ケトン体亜硝酸塩・白血球反応などである。これらの検査値から異常が検出された場合には、まずもって原因追及を行うことが先決だといえるだろう。そのために、血液検査・画像検査を行う事で異常が起きている臓器は何であるか・何が起きているのかを診断する必要がある。
疾病の早期発見・早期治療と健康維持。生活の質を高めていくことを根本の目的と考えれば、人間ドック検査で尿検査を行うことは大変有意義であると考える。腎をはじめ多くの臓器の機能・病気に対し検査を広く行う尿検査であるが、異常値が検出しても特定の疾病を尿検査だけで診断確定できるという訳ではない。あくまで一つの判断材料である為、尿検査の結果だけでは証拠不十分なのである。従って、少しの異常も放置するのはよろしくない。再検査・精密検査にきちんとつなげることが大切である。