CRP値の検査

CRPが上昇する病気の場合、その結果を追跡する事で、病勢や治癒効果を知る事が出来ます。本検査は、治療後の判定にも用いられます。特に敗血症・肺炎などの重症感染症では非常に高い値になります。

治療が無事功を奏すると陰性化していきます。近年では、従来の方法で検出する事の出来なかった軽微なCRPの上昇が測定試薬の改善によって高感度CRPとして見つける事が可能となっています。

虚血性心疾患などの動脈硬化性疾患の早期発見・治療後の経過観察に役立てようと研究が進められています。このように、CRP値が高値の場合、まずは原因を特定する事が大切です。

炎症主体の病気において、病勢や治療効果を反映するマーカーとしても本検査は有用です。本検査と同様の意義を持つ赤血球沈降速度検査は、貧血などの炎症とは無関係な要素からも数値が左右されてしまうのに引換え、本検査はそれがないというのが利点だと言えます。