血小板の数を算定する検査

手術など観血的な手技が必要な時も必ず事前に血小板の数を算定する検査をして調べます。異常出血があって血小板数の減少を認める場合は、緊急事態だと考えられます。

ただ、血小板が基準値を下回ってすぐに出血しやすくなるという事はなく、一般的には5万/μl以下になると出血しやすくなり、2万/μl以下になると危険であるとされています。一方、まれに生体内では血小板が正常に存在していて、出血症状は認めないのに検査では血小板数減少の結果になるという事があります。これは、検査のため試験管に入っている試薬により引き起こされる偽性血小板減少症がその代表となります。

このような場合には治療は不要です。血小板数が正常なのに血小板の機能が低下するという現象によって出血しやすくなるという事も。血小板が異常値の 場合にも、病気で隠れている事が多いので精査する必要があると言えるでしょう。