虫垂炎

小腸から大腸へと移行する部分付近に存在する虫垂が炎症を起こす病気を虫垂炎と言います。一般的には「盲腸」と呼ばれますので、こちらの方が馴染みがあるかもしれませんね。さて、虫垂は細く長い為に便が詰まりやすく、細菌感染も加わって膿む事で発症します。症状は発熱を伴い、急な腹痛と吐き気をもよおします。虫垂のある右の下腹部を押すと強く痛むというのが特徴的だと言えます。放っておくと、虫垂に孔があいてしまう事もあるため早めの手術が肝心です。軽症の際には、抗生剤の点滴だけで治癒出来ることもあります。ですが、一般的には開腹手術となります。 虫垂炎は年長児ほど発生しやすく、5歳以下は少ないとされます。特に2歳以下のお子さんに発症するというのはごく稀になります。

CRP値の検査

CRPが上昇する病気の場合、その結果を追跡する事で、病勢や治癒効果を知る事が出来ます。本検査は、治療後の判定にも用いられます。特に敗血症・肺炎などの重症感染症では非常に高い値になります。

治療が無事功を奏すると陰性化していきます。近年では、従来の方法で検出する事の出来なかった軽微なCRPの上昇が測定試薬の改善によって高感度CRPとして見つける事が可能となっています。

虚血性心疾患などの動脈硬化性疾患の早期発見・治療後の経過観察に役立てようと研究が進められています。このように、CRP値が高値の場合、まずは原因を特定する事が大切です。

炎症主体の病気において、病勢や治療効果を反映するマーカーとしても本検査は有用です。本検査と同様の意義を持つ赤血球沈降速度検査は、貧血などの炎症とは無関係な要素からも数値が左右されてしまうのに引換え、本検査はそれがないというのが利点だと言えます。

声帯ポリープ

声帯に生じる炎症性の腫瘍を声帯ポリープです。声を出し過ぎたり炎症が起きたりして声帯を刺激してしまうのが原因とされてます。ですので、職業的に声を酷使するアナウンサー・声優・歌手等に多く見られる病気だと思います。

声を酷使すると声帯の両側に対称的に出来る場合を「声帯結節」と言います。喫煙等の慢性的な刺激によって声帯全体が腫れた状態は「ポリープ様声帯」と呼ばれます。症状としては、声帯の振動が障害される事になる為、嗄声(かすれ声)が生じます。極端に病変部が大きくなると、呼吸困難に陥る可能性もあります。

主な検査としては、喉頭内視鏡検査・喉頭ストロボコピー・音声機能検査などがあり、切除組織の病理診断によって確定診断を行います。治療では、まず声の安静を保つ必要があります。消炎剤の内服やステロイドの吸入などを行います。声帯結節等では声の酷使や悪習慣を避ける事によって病変部が縮小する場合や消失するという場合もあります。

保存的な治療で病変部が小さくならず、かすれ声が気になるという場合には外科的に切除するという選択もあります。簡単な物は内視鏡を用いて外来での切除も可能ですが、一般的には全身麻酔を行った上で、顕微鏡を用いた内視鏡手術になります。

脳ドック

脳ドックとはどのような方を対象として勧めているのかというと、①中高齢者②脳卒中の危険因子を持っている方(家族歴・高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙者など)である。
今や頭部CT検査のみの脳ドックでは時代遅れと言っても過言ではない。医療面接・神経学的診察・聴診・一般末梢血検査・頭部MRI・MRA・頸部超音波検査などなど、様々な脳検査を広く調べることがベターである。また、施設によっては、脳血流検査を用いるところもあるようだ。
さて、人間ドック健診とは多くの方が「自分の脳は健康であってほしい」という思いの元、施設を訪れる。この事を念頭に置き、受診者を執拗に心配させてしまうような指導をするのは好ましくない。脳ドックとは、発症予防などを行うあくまでリスクマネジメントがメインであることを受診者に理解していただく必要がある。また、報告書を作成し、セカンドオピニオンの要望あるいは受診者自身が希望される他院への受診に対しても、積極的に情報提供などを行うことが大切である。

緑内障

緑内障は、糖尿病網膜症と並んで視覚障害の大きな原因となる病気です。視神経乳頭に萎縮や陥凹が起こる事によって、視野異常が進行して視力低下をきたしてしまいます。

眼圧を下降させる事によって進行を抑える事が可能となります。この緑内障には、開放隅角緑内障と閉塞緑内障が存在します。また他にも、原因の無い原発緑内障・他の疾患等によって引き起こされる続発緑内障があります。今回は開放隅角緑内障と閉塞緑内障の症状や経過・予後・治療についてご紹介しようと思います。まずはどのような症状が現れてくるのかを見ていきましょう。

開放隅角緑内障の場合だと、実が症状なしに進行していってしまいます。そして、病気がかなり進行してからようやく自覚症状が現れます。ですので、早期発見の為には人間ドックなどの定期的な検診が重要になってくると言えます。

尿検査の結果を生かすには

本検査においての検査項目は、具体的には尿たんぱく・尿糖・尿潜血・尿PH・尿ビリルビン・ウロビリノーゲン・ケトン体亜硝酸塩・白血球反応などである。これらの検査値から異常が検出された場合には、まずもって原因追及を行うことが先決だといえるだろう。そのために、血液検査・画像検査を行う事で異常が起きている臓器は何であるか・何が起きているのかを診断する必要がある。
疾病の早期発見・早期治療と健康維持。生活の質を高めていくことを根本の目的と考えれば、人間ドック検査で尿検査を行うことは大変有意義であると考える。腎をはじめ多くの臓器の機能・病気に対し検査を広く行う尿検査であるが、異常値が検出しても特定の疾病を尿検査だけで診断確定できるという訳ではない。あくまで一つの判断材料である為、尿検査の結果だけでは証拠不十分なのである。従って、少しの異常も放置するのはよろしくない。再検査・精密検査にきちんとつなげることが大切である。

心臓ドック

心臓ドックは、一般の健診では発見することが難しい虚血性心疾患や弁膜症・心筋症・不整脈などをより正確に診断することが最大の目的であり、治療や日常生活を改善する為により明確で具体的な指標・アドバイスを提供するのである。一般的な健康診断では、血圧・心拍・心電図などを用いて、安静時の評価を行うのが基本である。
我々人間というのは睡眠時を除いて常時活動しており、血圧や心拍数・心電図で測定するとダイナミックに変化していることが分かる。保健指導においても、積極的な身体活動の取り組みを促していることも多く、運動を始めてみようとしている受診者や、すでに自発的に運動に取り組んでいる受診者に対して安全で尚且つ効果的なその人に合った運動の目安を提供してあげることが大切である。このように運動を行っても良いとされるのは、基本的に生活習慣病の進行が中程度以下であり・心血管病でない受診者であるのだが、実際のところは散歩やウォーキング・軽い運動・マラソン・球技等すべて受診者の自己責任・自己管理なのである。無症状で不整脈や虚血性心疾患を合併する可能性があり、中高年者の運動中に起こった突然死などはこれらの心血管病が潜んでいたと考える必要がありそうだ。
従って、自分自身や一般的な人間ドック健診では気づけない心血管病を早期発見する為にも、心臓ドックとは意義あるものだと思われる。

生活習慣病への対策

がんや糖尿病、脳卒中などの病気は、かつて「成人病」という名で呼ばれ、人々の命をも奪いかねない重大疾病であった。その為、早期発見・早期治療を目的として健診・人間ドックの制度・ガイドラインが整備されてきたのである。これらの「成人病」を発症する原因と言えば、日頃の喫煙・飲酒・ストレス・肥満・高血圧・高血糖・脂質異常などが挙げられる。このことから、厚生労働省は平成8年より「生活習慣病」と総称を改め、「生活習慣に起因し、そしてその改善によって予防することが出来る病気」という認識を改めて明確にしたのである。そこから健康志向は年々高まっていき、壮年期死亡の減少・健康寿命の延伸・生活習慣の質を向上させる等を目標に掲げ、平成12年には国レベル・都道府県レベル・市町村レベルと様々な段階で具体的な目標設定とその評価の仕組みを導入するに至った。その後の中間評価では、肥満者の増加・糖尿病をはじめとする生活習慣病の有病者数・合併症罹患者数の勢いを食い止められないという現状を受け、特定保健導入制度を導入することとなったのだ。
さて、現在日本では健康日本21という健康増進法が掲げられており、「すべての 国民がともに支え合い、健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現」を目指しており、これが平成34年度までの基本方針としている。また、「平均寿命のもう過分を上回る健康の増加」と「健康寿命の都道府県格差の縮小」を本対策の最終課題として個々人に対する生活習慣の改善を呼びかけ・ 加えて健康づくりに取り組みやすい環境を整えていくことも大変重要となってくるだろう。なおこの健康日本21における脳血管疾患及び虚血性疾患の年次推移は平成22年から今日に至るまで年齢調整死亡率の低下が報告されている。

骨ドックの意義と検査項目について

骨量の減少・骨質の劣化などによって骨強度が低下することで起きる骨粗鬆症性骨折(脆弱性骨折)。これは、大腿骨付近の骨折のみに留まらず、椎体骨折においても著名なADL・QOLの低下を招き、加えて死亡リスクも上昇させてしまうのだ。従って、骨折予防に努め、骨格の健康とQOLの維持・改善していくことが重要となってくる。
本検査の骨ドックは、骨粗鬆症とその予備群を発見することが第一の目的である。そして、予備群に対しては食事改善や運動指導を行い、骨粗鬆症であるならば早期介入を検討する必要がある。
日本国内で行われている骨粗鬆症検査は、医療面接とスクリーニング検査を目的とする骨量の測定である。この検査結果より、骨量性測定値が90%以上で危険因子がなければ「異常なし」・80~90%若しくは90%以上で危険因子がある場合は「要指導」・80%未満の場合は「要精検」と振り分けられる。この骨粗鬆症検査では、一般住民を対象として行われる為、測定器は安価であること・測定を行うにあたり特殊な施設を必要としない・被験者が放射線の被ばくをうけない事、これらをクリアしたものが望ましく、現在はQUS(定量的腸音波測定法)が汎用されている。

甲状腺関連自己抗体について

甲状腺の病気というのは、甲状腺に特異的な抗原と反応する自己抗体が検出されることがあるそうです。
抗サイログロブリン抗体は、甲状腺中の「ろほう」という構造内のコロイド成分であるサイログロブリンと反応する自己抗体だそうです。
抗マイクロゾーム抗体は、甲状腺のマイクロゾームという分画の酵素に対する抗体であることがあきらかになるそうです。
これを現在では、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体と呼ぶようになっているそうです。
これらの抗体の測定は、バセドウ病、橋本病などの自己免疫がかかわる甲状腺の病気の診断に重要だそうです。
バセドウ病の甲状腺の機能が亢進して、橋本病は徐々に甲状腺機能が低下していく病気だそうです。
抗サイログロブリン抗体の基準値は、28IU/ml未満だそうです。
基準値をはずれたときは、高値の場合は、バセドウ病、橋本病、甲状腺腫、膠原病などだそうです。
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の基準値は、16IU/ml未満だそうです。これも高値だと、バセドウ病、橋本病、甲状腺腫、膠原病などだそうです。
甲状腺は、脳下垂体で産生される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の刺激により、甲状腺ホルモンを産生・放出するそうです。
甲状腺にはこのTSHに対する受容体があるそうです。それでTSHの刺激を伝えるそうです。
TSH受容体に対する自己抗体が自己免疫性甲状腺疾患において認められるそうです。
この抗体を検出する方法としてTSHとTSH受容体との結合を物理的に阻害する免疫グロブリンを検出する方法と、甲状腺を刺激する自己抗体を機能の面から検出する方法とがあるそうです。
甲状腺を刺激する自己抗体を機能の面から検出する方法は、バセドウ病の診断にとても有用だそうです。
抗甲状腺刺激ホルモン受容体抗体の基準値は結合阻害率10%以下だそうです。