脳ドック

脳ドックとはどのような方を対象として勧めているのかというと、①中高齢者②脳卒中の危険因子を持っている方(家族歴・高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙者など)である。
今や頭部CT検査のみの脳ドックでは時代遅れと言っても過言ではない。医療面接・神経学的診察・聴診・一般末梢血検査・頭部MRI・MRA・頸部超音波検査などなど、様々な脳検査を広く調べることがベターである。また、施設によっては、脳血流検査を用いるところもあるようだ。
さて、人間ドック健診とは多くの方が「自分の脳は健康であってほしい」という思いの元、施設を訪れる。この事を念頭に置き、受診者を執拗に心配させてしまうような指導をするのは好ましくない。脳ドックとは、発症予防などを行うあくまでリスクマネジメントがメインであることを受診者に理解していただく必要がある。また、報告書を作成し、セカンドオピニオンの要望あるいは受診者自身が希望される他院への受診に対しても、積極的に情報提供などを行うことが大切である。