甲状腺関連自己抗体について

甲状腺の病気というのは、甲状腺に特異的な抗原と反応する自己抗体が検出されることがあるそうです。
抗サイログロブリン抗体は、甲状腺中の「ろほう」という構造内のコロイド成分であるサイログロブリンと反応する自己抗体だそうです。
抗マイクロゾーム抗体は、甲状腺のマイクロゾームという分画の酵素に対する抗体であることがあきらかになるそうです。
これを現在では、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体と呼ぶようになっているそうです。
これらの抗体の測定は、バセドウ病、橋本病などの自己免疫がかかわる甲状腺の病気の診断に重要だそうです。
バセドウ病の甲状腺の機能が亢進して、橋本病は徐々に甲状腺機能が低下していく病気だそうです。
抗サイログロブリン抗体の基準値は、28IU/ml未満だそうです。
基準値をはずれたときは、高値の場合は、バセドウ病、橋本病、甲状腺腫、膠原病などだそうです。
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の基準値は、16IU/ml未満だそうです。これも高値だと、バセドウ病、橋本病、甲状腺腫、膠原病などだそうです。
甲状腺は、脳下垂体で産生される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の刺激により、甲状腺ホルモンを産生・放出するそうです。
甲状腺にはこのTSHに対する受容体があるそうです。それでTSHの刺激を伝えるそうです。
TSH受容体に対する自己抗体が自己免疫性甲状腺疾患において認められるそうです。
この抗体を検出する方法としてTSHとTSH受容体との結合を物理的に阻害する免疫グロブリンを検出する方法と、甲状腺を刺激する自己抗体を機能の面から検出する方法とがあるそうです。
甲状腺を刺激する自己抗体を機能の面から検出する方法は、バセドウ病の診断にとても有用だそうです。
抗甲状腺刺激ホルモン受容体抗体の基準値は結合阻害率10%以下だそうです。