虫垂炎

小腸から大腸へと移行する部分付近に存在する虫垂が炎症を起こす病気を虫垂炎と言います。一般的には「盲腸」と呼ばれますので、こちらの方が馴染みがあるかもしれませんね。さて、虫垂は細く長い為に便が詰まりやすく、細菌感染も加わって膿む事で発症します。症状は発熱を伴い、急な腹痛と吐き気をもよおします。虫垂のある右の下腹部を押すと強く痛むというのが特徴的だと言えます。放っておくと、虫垂に孔があいてしまう事もあるため早めの手術が肝心です。軽症の際には、抗生剤の点滴だけで治癒出来ることもあります。ですが、一般的には開腹手術となります。 虫垂炎は年長児ほど発生しやすく、5歳以下は少ないとされます。特に2歳以下のお子さんに発症するというのはごく稀になります。